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イメージング質量分析法により昆虫体内の農薬動態を可視化することに世界で初めて成功

染色体工学研究分野の山口政光教授らのグループは、大阪大学大学院工学研究科の新間秀一准教授らの研究グループ、愛媛大学の研究グループとの共同研究により、マトリックス支援レーザー脱離イオン化イメージング質量分析法(MALDI-IMS)を用いて、ショウジョウバエ中のネオニコチノイド系農薬の一つであるイミダクロプリド分布を可視化することに世界で初めて成功しました。大阪大学からプレスリリースが出ています(http://www.eng.osaka-u.ac.jp/ja/dat/news/1536555072_1.pdf)。本研究成果により、新しい農薬評価手法が確立されるとともに、今後、摂食前後での生体分子変化を観察することで、昆虫生理学研究の新たなツールとなることが期待されます。

本研究成果は、2018 年9 月10 日(月)に日本分析化学会英文誌「Analytical Sciences」に掲載され(6 月29 日オンライン公開済み)、当該号の表紙として採用されます。

タイトル:“Development of a visualization method for imidacloprid in Drosophila melanogaster via imaging mass spectrometry

著者名:Ohtsu S, Yamaguchi M, Nishiwaki H, Fukusaki E and Shimma S.