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ツグミやカケス、シジュウカラが好んで行う蟻浴び行動の詳細と意義を解明(J.Ornithol.に発表)

   資源昆虫学研究室・化学生態学研究チームでは、金沢大学と共同で、鳥類が好んでおこなう蟻浴び行動の詳細とその意義の解明にとりくんできました。従来はアリが分泌する蟻酸を浴びるための行動と言われていましたが、ツグミ・カケス・シジュウカラなどは、蟻酸をあまり持たないクサアリ類を積極的に浴びることや、その蟻浴行動の詳細をあきらかにし、その成果を国際誌J.Ornithol.に発表しました。

  クサアリ類は、化学物質を利用した衛生行動を発達させている種であることから、蟻浴びによって蟻由来の化学物質を暴露することで、これらの鳥類の衛生状況に正の効果が見込めます。現在、その実効果に関する研究成果も取りまとめ中です。

リンク(CBFSのHP上NEWS:https://www.cbfs.kit.ac.jp/research/research220224/
論文(https://link.springer.com/article/10.1007/s10336-022-01974-5