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成体脳の正中隆起と下垂体後葉における血管新生の証明  ― 神経内分泌の新しい機構解明 ―

 生体機能学研究分野の宮田清司准教授と博士課程大学院生の森田晶子さん、修士課程の古部瑛莉子さんは、成体マウス脳の正中隆起と下垂体後葉において、血管新生が起きていることを明らかにしました。血管新生は、胎児期や出生後の成長期において活発におきているが、成熟した成体では脳を含めほとんど生じないと信じられてきました。しかし、チミジンアナログであるBrdUを用いて増殖細胞を検出すると、成体マウスの正中隆起や血管血管内皮細胞は活発な増殖をしていることが分かりました。また、血管周皮細胞であるペリサイトも未熟な血管系でのみ観察されるNG2やPDGFRBなどのタンパク質が高発現していることが明らかになりました。本研究は、European Journal of Neuroscience及びJournal of Endocrinologyに掲載されました。Journal of Endocrinologyでは7月号の表紙に採用されました。

 

詳細(総説) Front. Neurosci.

詳細 Journal of Endocrinology

詳細 European Journal of Neuroscience