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昆虫生理機能学研究分野

齊藤顔写真

准教授 齊藤 準

Hitoshi Saito, Ph.D. Associate Professor

HP

昆虫は約4億年前に出現し、地球上の過酷な環境とその変化に適応して今日の繁栄を築きました。近年の生物化学的、分子生物学的、分子遺伝学的研究に加えてゲノム研究により、昆虫がみせる多彩な現象のメカニズムを分子レベルで解明することが可能となりました。このことは生物学にとっても大きく貢献するものです。昆虫は未知の可能性を秘めた生物素材の宝庫であり、昆虫研究にはさらなる発展が期待されています。

研究・教育

昆虫は、地球上の動物種の約4分の3を占め、同定記載されているものだけでも100万種を超えています。昆虫は地球上の過酷な環境とその変化に適応し、進化する過程で多様性や特異性を獲得しました。昆虫でみられる脱皮・変態、色彩変化、行動、休眠などの興味深い生命現象に着目して機能や発現メカニズムの解明を目指しています。また、昆虫の優れた環境適応力を理解することで、人類が直面する様々な環境問題の解決に向けた答えを探しています。
私たちの研究室では、カイコ(家蚕)を通じて培われた技術研究の継承とさらなる発展を目指した研究を展開しています。さらに野生の絹糸昆虫である野蚕を中心に、昆虫の生存戦略に秘められた多彩な機能に着目し、その解明を目指しています。また、京都産の昆虫種を環境教育教材として活用するための研究も進めています。

研究課題

  1. 植食性幼虫の色彩発現に関わる色素と色素結合タンパク質の生理機能の解明
  2. 変態期におけるタンパク質のリサイクルシステムとその分子機構の解明
  3. 京都産昆虫種に関する研究と環境教育のモデルとしての活用
  4. カイコガ精子成熟カスケード (受精できる状態に変化する仕組み) の解明とその知見を利用した人工授精法の開発
  5. カイコガ絹糸腺組織抽出液を利用した新規無細胞系タンパク質合成の構築と利用

業績

  1. Suzuki, Y., Kawanishi, S., Yamazaki, T., Aoki, A., Saito, H. and Asakura, T. (2015) Structural determination of the tandem repeat motif in Samia cynthia ricini liquid silk by solution NMR. Macromolecules 48, 6574-6579.
  2. Kamimura, M., Saito, H., Niwa, R., Niimi, T., Toyoda, K., Ueno, C., Kanamori, Y., Shimura, S. and Kiuchi, M. (2012) Fungal ecdysteroid-22-oxidase, a new tool for manipulating ecdysteroid signaling and insect development. The Journal of Biological Chemistry 287, 16488-16498.
  3. 長岡純治 (2014) カイコガ精子成熟誘発因子・イニシャトリンから見た昆虫オス生殖分子メカニズムの解明, 蚕糸・昆虫バイオテック, 83, 11-24.
  4. 長岡純治 (2016) 転写・翻訳共役型無細胞系タンパク質合成, 特願2016-15070.

研究室

准教授

齊藤 準

e-mail:saito13[ — at –]kit.ac.jp

助教

長岡純治

e-mail:nagaoka[ — at –]kit.ac.jp